ここでは、私が長年パチ屋で勤務してきた中で遭遇したパチ屋あるあるについて話たいと思います。
ちなみに、2店舗以上で経験した事をあるあるとします。
店長やマネージャー等、主にそれらの上位役職の仕事内容に機械選定というものがあります。
店舗での機械(新台)をその店舗のトップである店長が選定し、導入する。
普通に考えれば何もおかしくない流れでありますし、一般の人ならこの流れが普通だと思うでしょう。
これは私が実際に経験した話です。
(今努めている店舗ではありません(笑))
パート2
プルルル…
電話のナンバーディスプレイには『クーラブロック長』と出ている。
なんだか嫌な予感がするな…。
でも出ない訳にはいかない…。
ジャミ
“お疲れ様です、ブロック長。今日の稼働はですね…”
クーラブロック長
“いいよ、そんな事で電話したんじゃない。”
ジャミ
“はい、何かございましたか?”
クーラブロック長
“お前があげてきた機械購入稟議書の件で電話したんだ。お前…、CR牙狼金色になれを20台で、キングコング5台で上げていたよな?”
ジャミ
“は、はいっ…”
クーラブロック長
“いるのか?”
ジャミ
“は、な、なにをですか?”
クーラブロック長
“だからいるのかと聞いているんだ”
ジャミ
“え、ええ、なので、何…をでしょうか…?”
(何回も聞いているだろう馬鹿やろう、あんたが機械がいるのかと聞いている事くらいわかってだよ、だからどの機械の事なんだよ…)
その時、周りんの空気が冷気となる事が私にはわかった
“スゥー”
“だから牙狼20台とキングコング5台はいるのかと聞いているんだよ、なんでわかんねぇんだこのカス野郎”
(ひぃぃぃぃぃぃぃ、やってしまった…こうなったらもうどうしょうもないぞ…この人は)
ジャミ
“はっ、はいっ、申し訳ございませんっ!!”
クーラブロック長
“ふぅ~。わかってればいいのだよ。で、どうなんだ?いるのか?”
ジャミ
“はい、必要かと思い稟議を上げさせていただいております。近隣でもパーラーナメックや冥王会館等からの客を奪うにはこれくらいかと…”
(要るから稟議書に書いてあるんだろうが馬鹿野郎…)
クーラブロック長
“全部で25台…、お前…算数できるよな”
ジャミ
“はい…”
クーラブロック長
“だったらちょっと計算したらわかるだろうが、こんな金かける必要あんのかこのくそ野郎”
(ひぃぃぃぃぃぃぃ、またやってしまった…こうなったらもうどうしょうもないぞ…この人は)
ジャミ
“はっ、はいっ、申し訳ございませんっ!!全く以て必要ないと思いまする─っ!!”
クーラブロック長
“ふぅぅぅぅッ、そうだろう、わかればいいのだよ。”
クーラブロック長
“だが流石に新台無しは駄目だろう。どうする?牙狼10台くらいにしとくか…?”
ジャミ
“は、はい…それくらいが適正かと思いまする…”
(なんなんだこの人は…、言う通りにするしかないじゃないか、、、。)
クーラブロック長
“そうか、ならそうしようか。でだ、そうなると少し予算に余裕ができる訳だが…”
ジャミ
“…。。。”
(なんだ…、さっき予算が無いからそうするっていったんじゃないのか…!?)
クーラブロック長
“スロットでクラッピーバーグって新台がでるらしいんだが、これを10台買っておこうか。”
ジャミ
“な、いえ、クラッピーバーグですか…?”
クーラブロック長
“そうだ、なかなか面白そうな台でな、取引先のメーカーを先日食事をしたのだが、どうもかなり期待できるらしいぞ”
ジャミ
“ですが全く注目度がない様な新台なのであってもバラなんかでいいのではないでしょうか?10台は…”
クーラブロック長
“なんだてめぇ、俺がイイと言った台にケチつけんのか!?なにもわからねぇ野郎だなテメェは本当に、この台買ったらなぁ、今度はもっときれいなお姉ちゃんがいる銀座の店に行けるって約束をしてんだよこっちは!!”
(ひぃぃぃぃぃぃぃ、またまたやってしまった…もうどうしようもないぞこの人は…)
ジャミ
“はっ、はいっ、申し訳ございませんっ!!絶対にイイ台だと思いまする!!クラッピー10台、今すぐ発注させていただきます!!”
クーラブロック長
“ふうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。そうだろう、全く、、、わかればいいんだよわかれば。今日は以上だ。”
ジャミ
“…”
“だったら初めから自分できめろよこのくそヤロー”
その後、牙狼ファイナルは大当り。クラッピーバーグは今までに経験した事も無い程の大滑りだった事はいうまでも無い…。
馬鹿は死んでも治らないとはこのことなのであろう。